-
8
-
春の日の
光にあたる
我なれど
頭の雪と
なるぞ侘しきわびしき
春の日にあたる自分であるが、頭が白く目立つ(のが雪のようである)のが侘しい。
二条の后が東宮の御息所みやすんどころとお呼ばれであったとき、正月三日御前おまへに召してお言葉をたまわる間、日が照っているのに雪が頭に降りかかることを詠み奉った歌
通常、頭に黒い烏帽子を被っていると想像される。烏帽子と雪の白、髪の白と黒、うららかな光と老い。対比が見事である。
8
春の日の
光にあたる
我なれど
頭の雪と
なるぞ侘しきわびしき
春の日にあたる自分であるが、頭が白く目立つ(のが雪のようである)のが侘しい。
二条の后が東宮の御息所みやすんどころとお呼ばれであったとき、正月三日御前おまへに召してお言葉をたまわる間、日が照っているのに雪が頭に降りかかることを詠み奉った歌
通常、頭に黒い烏帽子を被っていると想像される。烏帽子と雪の白、髪の白と黒、うららかな光と老い。対比が見事である。