7 詠み人知らず、一説に前太政大臣さきのおほきおほいまうちぎみ 心ざし 深く染めてし 折りをりければ 消えあへぬ雪の 花と見ゆらむ 気持ちを深くこめて折ったので、雪は消えきれずにいて、花に見えるのだろう 題知らず。ある人が言うには、前太政大臣の歌である。