19 詠み人知らず み山みやまには 松の雪だに 消えなくに 都は野辺の 若菜摘みけり 深い山では松の(枝の)雪すら消えていないのに、都では野原の若菜を摘んでいるのだ 題知らず 「み山」の「み」は接頭語。山を称えて「み山」という。