15 在原棟梁ありわらのむねはり 春立てど 花も匂はぬにほはぬ 山里やまざとは 物憂かる音に うぐひすぞ鳴く 春になったのに、花も匂わない山里では、悲しそうにうぐいすが鳴く 寛平の御代、后の宮で行われた歌合せの歌